<異変>

こんな所には、サカナ抜かれちゃって居るワケないよね…と思いながら、葦の茂るスキマから
フライを投じてみます。

意に反して、5投目でフライに変化が。。。
反射的に合わせをくれると、ロッドにズンと鈍い負荷がかかるともに、水中で白い腹を
くねらせてサカナがあばれます。

うわッ!!
デカい!! 軽く尺を超えるサイズあるかも。。。。

頼む!! ライン・・・切れないでくれ〜ぇ
パンデシ バラしたらいかん。。。(^∧^)たのんますう
パンデシ!!
(注)パンデシとは…韓国語で「必ず」とか「ぜったい」という意味のようです。
Astrumが好んで見ている韓国歴史ドラマでは、よくでてくる言葉ですわ(^^;)

…ッと、そんなことはどうでもよくて、ググッと引き込まれるラインをいなして
右四つに持ち込み、相手の動きに合わせてまわしをつかんで抱え上げた〜ぁ〜ぁ。
『吊り出し!吊り出し!釣り出してAstrumの勝ち〜ぃ』

ばんざ〜ぃ!\(^o^)/
尺ヤマメじゃぁ\(^^\)(/^^)/
シャクじゃ、尺じゃ〜ぁ。。。へ(^^へ)(/^^)/

・・・・・・しかし、ネットインの直前、Astrumは
異変に気付きました。

ゆうに35cmはある魚体の上半分に深緑の斑点。
そして、体側に広がる七色の帯。
『あなた、もしかしてインドの山奥で修行して、ダイバダッタに師事された、、、

あの有名な ↑↑↑ レインボーマンさんに似た名前の・・・・。
水戸南フィッシングエリアでよくお世話になった…アノ方ではありませんか???』


【その瞬間から、テレパシーによる会話が始まります。】

Astrum:『なんで、こんな所を泳いでいらっしゃるのですか?』
      ナゼか敬語使ってたりする・・・・(^^;;
ニジマス:『ワシもよくワカランのじゃ』

A: 『どこから泳いでいらっしゃったのですか?』

ニジ:『上の方から、流れに身を任せてやってきたんじゃ』

A: 『あまりお元気ではないようにお見受けしますが…?』
ニジ:『食い物が合わんし、水も合わん。まるで風呂に入ってるようじゃの〜ぉ』


A:『どうされるのがお望みですか? 選択肢は3つです。』
   @塩焼きかムニエルとして一生を終える。
   A上流にある釣り堀に行って、仲間とともに痛めつけられながら過ごす。
   B環境のよくないこの流れで最期まで野生の虹鱒として生きていく。


ニジ:『どれも気が進まん選択肢じゃが、虹鱒としての誇りを貫き通そうとおもふ。。。』


A:『わかり申した。敢えてイバラの道を選ばれますか・・・・。』
  『ツラく苦しい生き方でしょうが、その誇りを最期の時まで貫き通してくだされ!!
  さらばです。』


インドの山奥で修行したレインボーさんは、しばらく名残惜しそうにフィーディングし
いつしか泳いで行ってしまわれました。


そしてこちらは、本日アストラが吊り出し、とったり、引き落としなどの決まり手で、
ネットに収めたヤマメさん達。
 
 
 


流れのカタからフライに突進してきた23cmは、嬉しい今シーズンのベストサイズでした。

しかし・・・・ホントにあるのですね〜ぇ。
上流に釣り堀があるので、そこから逃げたサカナが釣れる・・・あっても不思議じゃないけど、
まさか自分がそんなサカナを釣ることになるとは。。。。
地震で釣り堀の囲いが崩れたのか、大雨でポンドの水が溢れ出た拍子に逃げ出したのかは
わかりませんが、なんだか一粒で2度おいしい!!みたいな気分になりましたよ。

珍記録の自然渓流での虹鱒35センチは、はたして尺アップを釣った!…と自慢していいのかどうか。
悩みながら
おさわりクンのハンドルを握り、家路についたAstrumでありました。

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