ついに渓流でびう!


 ついに果たしました。念願の渓流でびうぅ。。

 翌日の仕事の都合で、当日朝500まで仕事をした私は、血走った目をロートOA目薬で癒しながら、下見済みの四時川を目指しました。こんな朝早い時間に遊魚券が買えるかどうかが一番の不安でしたが、鮫川漁協遊魚券取扱所の旗のある村のタバコ屋さんの電灯がついてました。恐る恐るガラス戸を引いてみると、開いてます。遠慮がちに声をかけると、おばあちゃんが出てきました。私の田舎のばーちゃんと似た雰囲気です。奮発して年券を買ったら、暖かい缶コーヒーを出してきて、いっぱい釣ってきなよぉーと送り出してくれました。昨夜から、精神的に修羅と化していた心がホンワカと暖かくなり、やる気が出てきました。

 林道を上っていくと、すでに1台の水戸ナンバーの車が止まってます。3キロほど上流の営林署林道の脇に車を止めて、はやる気持ちを抑えながら支度して川に下ります。
 

里では終わってしまった八重桜が満開でした。

 水量はちょっと多めというところでしょうか。ただ、上流からの向かい風がきつく、初心者ではまともにキャストできる状態ではありません。ダウンクロスにキャストするしかなさそうです。魚影もまったく見当たりません。ともかくやってみようと気を取り直して、緊張の第1投目。やっぱりというか、当然というか、後ろの木の枝を釣ってしまいました。
 今度は少し川の中に立ち入ってキャストします。ウン、なかなか良い感じです。何投かしているうちに、また後方の木の枝を釣ってしまいました。ここで、自分の用意した8.6ft #3が致命的に長いことを自覚しました。竿を振っていくらか落ち着いたので、一旦車に戻り腹ごしらえをしてから、7.5ft #5のタックルを用意します。フライはヌケルヘアー#187Xのティペットに結びました。それから4時間、延々とロッドを振り続けますが、全く反応はありません。

 集中力も切れてきたので、大きな落ち込みでヘアーズイアーニンフに結び替えますが、流れが早くてマーカーが流れにもまれて沈んでしまいます。木に引っ掛けてマーカーが取られたところでやる気をなくし、惰性でニンフを流しておりました。

 するとその時、ラインが引き込まれるような不自然な流れ方をしました。あたりっ(^_^;)????

 反射的にロッドをあおると、軽い生命反応が・・・・。 弛みきったラインを手繰り寄せる時間が随分長く感じられて、あせりながら引き寄せたティペットの先には・・・・。肴がっ・・・!!!じゃなくて、魚がっ!!! ヤッター・よっしゃぁ・ウッシャー \(^O^)/ \(^-^)/ p(^-^)q

生まれて始めての渓魚は、フックがあごの外側に引っ掛ったスレ掛りの岩魚サンでした。体長15cm斑点模様のきれいな、私にとっては宝石のような魚体です。この日のために用意した渓流用ネットの中で記念撮影して、何度も何度もありがとうと話しかけて川に帰しました。

               
       生涯初イワナ                    イワナってビックリ眼だったんですねぇ

 結局、帰り際に見つけたプールでのライズに出た渓魚をフッキングすることもできず、この一匹だけの釣果でしたが、生涯忘れられない大満足の1日となりました。

 次に来る時は、井川遥ちゃんのようなピチピチヤマメさんと出会いたいものです。