雨が降った翌日の好天を狙って、毎年2回ほど訪れる会津の川に出かけました。 朝6時前には現地に到着して、まずはクマ避けの爆竹を鳴らします。 すると、道路の登り方面から二人連れのオジサンが歩いてきて声をかけられました。 「おはよう、クマよけかい?」 「おはようございます。釣りですか? どこから入られますか?」 聞けば、昨日から車中泊で釣りに来てて、昨日は80匹以上のサカナを釣り上げたそうです。 お二人は、私の予定区間の上下流を釣るから大丈夫…と言われました。 時間的に、少しひと眠りして釣り始めようと思っていたのですが、エサ釣りさんが入るとなれば、否応なく釣り始めるしかないと感じるのが、釣り人の性というものです。 さっそく川に入って釣り始めますが、虫は飛んでないし、水が冷たい。。。 こりゃキビしいかも・・・・。 ドライフライはやめて、ニンフでの釣り上がりを選択しますが、いつもサカナが付いているポイント数か所を流しても、まったく反応なし。 早々にドライフライに変更して釣り上がること一時間、瀬の際からやっと小さいヤマメが反応してくれました。 橋の下を釣っている時に、下流に入ったエサ釣りオジサンの一人が橋の上から声をかけてきました。 エサ伯父:「どう? つれた〜ぁ?」 Astrum:「反応悪いですねぇ、小さいのが3匹釣れただけですよ。」 エサ伯父:「水が冷たいよねぇ、15匹くらいしか上がんなかったよ。」 Astrum:「おー、すごい!!」 ホントは1匹しか釣れていないAstrumですが、エサ釣りさんに訊かれると見栄張って、3匹と応えてしまいました。コレがフライの方だと正直に「まだ1匹ですよ〜」と応えたかもしれませんけど・・・・(笑) その後も反応がなく時間が過ぎていきます。 このまま釣れなくて終わるのか???? Astrumピンチ!! 山つつじの花が、あちこちに咲いてます。 お天気もサイコー(^^)/ 私はてっきりツツジだと思っていたら「タニウツギ」というスイカズラの仲間のようです。 新緑と青空の中に際立って映える花ですね。 あの木の下は、緩い流れになっていて、いかにも・・・・のポイントです。 ココにはサカナがいるでしょ〜ぉ。。。ってことで、パラシュートフライをしつこく流しますが反応なし。あきらめて、その上流側流そうとした時、たった今までしつこく流していた緩みでチャプッとサカナがライズしました。 え〜ッ、いるんじゃん!! さっそくサイズダウンしたフライを結びなおして上流側から流し込むと、見事にチャポッ!! バレないことを念じつつ、良い手応えのサカナをお友達から戴いた新品のグリーンネットにネットイン!! 26pのイワナです。 ヤタ〜ぁ!! これをキッカケに、急に反応が良くなりました。 水も冷たさを感じなくなり、虫も黄色いのやら黒いのやら茶色のやらがいっぱい飛んで、水面から飛び立つ姿がアチコチにみられます。 ほんの30mくらいの区間で、15p〜22pのヤマメが8匹。 あっという間に、いわゆる「ツ抜け」を突破。 こうなれば、あとは「もっとイワナが釣りたい!!」 朝のうちに反応のなかった下流側に戻って、ふたたび釣り上がります。 すると、いつも通りのポイントからチャンと反応があって、3匹のイワナをネットに収めることができました。 満足、まんぞく( ^ω^ ) 帰り際に、少し上流の方を試し釣りしてみようかと移動していると、今朝のエサ釣りオジサン達のクルマが停まってました。 声をかけると、どうやらクルマのバッテリーが上がってエンジンがかからないとの話。 ブースーターケーブル常備のAstrumの愛車おさわりクン。 さっそくレスキュー役を買って出ました。 首尾よくエンジンがかかって雑談していると、当然今日の釣果の話になります。 オジサン達、2日間で230匹くらい釣ったそうです。 クーラーボックスの中をみせてもらうと、こんなイワナを釣り上げておられました。 38pのデカイワナ!! (;゚Д゚)ひょえ〜ぇ!! 0.4号のハリスなんでブレイク覚悟で強引に寄せてきて、足でグニュッと踏みつけて、木っ端でアタマを殴ってシメた…という話。。。 なんだか、想像しただけでも痛ましい話です。 オジサン達、エンジンがかかったお礼とともに意気揚々と帰っていきました。 Astrumも満足の釣果に気分よく、割引の無い高速道路を避けて、一般道でゆっくり帰宅の途についたのでした。
|