夕方の一刻を利用して、鯉の川に行ってきました。 先日からの暴風雨の割には、水量は変わりません。 土手から見渡すと、先客が・・・・・・・。 小学校2年生くらいの少年です。 「どうだい。釣れてるかい?」と声をかけてみると「でっかいバスが追っかけてくるんだけど、ダメですぅ。」との返事。 彼は、年齢の割には慣れたロッド捌きで、ワームを一生懸命キャストしています。 「おじさんは、フライなの? 鯉釣り? どんなフライで釣るの?」 「こんなフライで釣るんだよ。」と、フライケースの中を見せます。 「コレ、売ってるの見たことある。どこで買ったの?」 「ボクも、フライでバスと鯉を釣った事あるよ。」と、少年。 「自分で巻いたんだよ。」 「すごい!! そうなんだーぁ。 いいなーぁ。。。」と感心してます。 嬉しくなった私は、私の下手なフライを興味深げに覗きこむ人なつっこい少年に、パンフライとビーズヘッドニンフを1個ずつ手渡しました。 少年と別れて釣りあがりますが、ドライに反応しそうな鯉は見当たりません。 かといって、川底の何かを盛んに吸い込んでいる鯉に、がまかつ味のパンフライを沈めてみても食い気を見せません。 ここ最近の傾向では、白いがまかつ味フライは食べ飽きたような感じで、なかなかシビアな反応です。 そこで、鯉の立場になって考えた場合、濡れると透き通るような真っ白いシルクのヤツも好きでしょうけど、いつもそれではマンネリ化して飽きてしまいます。たまにはヒラヒラのフリルのついたカワイイのもいいもんです。ロリータ好みの趣味を持つ鯉達に絶大な支持を得るかもしれません。 フライケースから取り出したのは、今朝momoさんから貰った緑色の「マラぶーぅフライ」。 このフライ、尻尾のヒラヒラがたっぷり付いてて、なかなかよさげなフライです。 ということで、フライを「ぶーぅフライ」に替えてキャスト!! 石の川底を転がるように、フライが流れていきます。 何回か流していると、鯉の口元にフライが流れて、一瞬間をおいて鯉がイヤイヤっと2〜3回首を振ったように見えました。 すかさず、スナップオン!! 「よっしゃーぁ!!」 静かな水面が、一瞬のうちに喧騒に変わります。 ラインを吐き出すリールの音とともに、周りにいた鯉たちが、一斉に逃げていきます。 かかった鯉を追いかけて、しばらくのやり取りの後、見事にランディング。 40cmくらいの小振りの鯉です。 Momoぶーぅフライを、根掛りでロストしてしまった私は、再び考えました。 鯉の立場になって考えた場合、ヒラヒラのフリルの付いたのも好きでしょうけど、もしかしたら、中には、シックなベージュ色に赤っぽい刺繍の入ったのを好きな鯉がいるんではなかろうかと・・・・。 さっそくベージュ色のボディーに、赤いティンセルとビーズという組み合わせのフライに替えて、キャストしました。 でも、ビーズヘッドのせいで、かなり沈み方が早く、イマイチ狙った鯉の口元に運ばれません。 そこで、岸際の草の中に頭を突っ込んで何かを食べている鯉に狙いを定め、頭上からポトンと落としてやりました。 それを4〜5回繰り返していると、突然ラインが引っぱられ、リールが音をたてて回転し始めました。 「フィーッシュ!!」 最初はスレ掛りかと思いましたが、キャッチしてみると、上唇にしっかりフッキングしてます。これも先程と同サイズの鯉です。 しばらく釣り上がって、水深の深い流れ込みに来ました。ここでは、ベージュのフライは、ビーズの影響で沈む速度が速いので、すぐ見えなくなってしまいます。これでは、鯉のアタックが視認できません。 そこで、再度考えました。 鯉の立場になって考えた場合、ヒラヒラのフリルも、ベージュにビーズの刺繍も好きでしょうけど、薄いピンクのシマシマっぽいヤツも好きなんではなかろうかと・・・・。(・_・;)? で、取り出してきたのは、白地にピンクの混じった小さ目のエッグフライです。 ピンクのフライが着水し流れ始めた途端、近くにいた鯉が追いかけてきて、フライを吸い込みました。 今度の鯉は、一目散に下流に下っていきます。 走って追いかけないと、ついて行けないくらいです。 かなり長い時間をかけて取り込んだ鯉は、55cm。 楽しませてもらいました。3匹ほどのバラシもあって、反応としては大満足です。 全体の傾向としては、やはりピンクのシマシマを好きな鯉が多いような感じです。かと言って、真ッピンクではなく、どちらかというと上品なピンクがお好みの様子です。 フリルもベージュに刺繍も捨て難いところではありますが、個人的趣味としては、私も鯉たちに賛同せざるを得ません。 で、今夜は当然、白地にピンクにフリルの付いた上品なヤツを、せっせと巻いているのでした。(^^;)
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