朝から晩まで・・・・釣り・釣る・釣れ

お盆休みの初日は、家事・子守り一切免除の一日フリー! 全日オフ!
嗚呼、なんと美しい響きなのでしょう。感激の涙でまぶたが湿ります。。。

ということで、朝暗いうちに目指す渓流に着きました。渇水を心配しておりましたが、暗闇を通して水の音がドドーッと聞こえてます。どうやら良い釣りができそうです。
ウエイダーを履いてベストを着てガイドにラインを通していると、ヘッドライトとともに一台の乗用車が停まり見知らぬオジサンが出てきました。
「増水して濁りがきつかっぺーぇ?」
・・・・・・へっ?
そんなこと思ってもみなかった私。
薄明るくなってきた川をマグライトで照らし川を覗くと・・・・・ガーン!!
水量120% 良くは見えないながらも透明度15cm
絶句。。。

声をかけてきた餌釣りオジサンも、こりゃ無理だなぁとつぶやきつつ、上流に行ってみるわぁと言って去っていきました。
私は・・・・・というと、当然ウェイダーを脱いで別の川を目指して・・・・・んなワケありません。目の前に川があれば、濁っていようと増水していようと、カバが出ようとピラニアが居ようと竿を出さずにいられない「キ印」なワタシ。。。σ(^_^;)?

大きめのドライフライを着けて恐る恐る川に入り、反応が無いとみるや、すかさずニンフのウキ釣りに替えて釣り上がります。

道路沿いの畑では、朝日を浴びた向日葵の花が真っ直ぐに背筋を伸ばしています。


毎回来るたびに必ずサカナが付いているポイントにきて、キャスト!
流れに翻弄されていたウキが一瞬逆方向にひっぱられました。
すかさずロッドを煽ると、ブルブルッと反応が。。。。
ヨオッシャーッ!
水面をすべるように下流に走る姿は20cmチョイのイワナのようです。
コラコラ、神妙にお縄につけい! と言いながら、嬉しくて狂喜乱舞(笑)
ところが、このイワナ。
かなりの抵抗を見せ、どんどん下流に逃げて行きます。
延々10mほど下った草の生えた石のところで、突然サカナが反転しました。
ラインがひっかかって、石の裏側でイワナがヒラヒラ流れに揉まれてます。
「待ってろよーぉ。。。今、外してやるからなーぁ。。。」と呟きながらラインを手繰り、石の根元から引っ掛かったリーダーを外したら・・・・ありっ?
サカナが消えた。。。。(・_・;)?

その後は、丸っきり反応がありません。あきらめて場所を移動しました。


大きな向日葵が、午前中の「ボ」をあざ笑います。。。(泣)


出たなッ!! 仮面ライダーの末裔!! (・_・;)



カーオーディオから流れる「ABBA」の「チキチータ」を聞きながらたどり着いた次のポイント。
しかし、こんなカンジ。。。。(;_;)

なんじゃこりゃーぁ!! ・・・・・松田優作風。。。(゚ロ゚;

釣りにはならないと分かっていながらも、竿を出さずに居られない悲しいサガ。。。
この濁りの中で、#12のパラシュートを流していると、突然ケータイに電話が・・・・。
発信者は、「FlyFishingへ出かけよう!」の「
あだむすパパ」さんです。

Astrum :もしもしーぃ! こんにちわーぁ\(^o^)/
パパさん:なんかザーザー音してない? もしかして釣りしてんの?
Astrum :じ、じ、実は・・・・(^.^; う...  
パパさん:いいなーぁ。。。釣れてる?
Astrum :増水と濁りで、じぇんじぇん釣れまっしぇン。。。

その電話を切った直後!!
流れのカタの濁った水の中から潜水艦みたいな魚体が「ぼわ〜ん」と浮いてきて、フライをスローモーに「パーックン」とくわえてくれました。

やた! やた! やたーぁーぁーぁ!!

 
サイズ、パーマーク、腹部の色合い、ヒレの形。
私が記憶してる中では、おそらく生涯で最も美しいプロポーションのヤマメです。

あだむすパパ」さんからは、私が記憶している中ではおそらく「悪魔のメール」しか頂いたことが無かったのですが、今回に限っては「幸せを呼ぶ天使のコール」だったのでした。。(笑)

これでスイッチがONに入った私、カーオーディオから流れていた「チキチータ」を歌いながら釣りあがりはじめました。

♪♪♪
チキチーたぁ ゆうべぇないふらーい
ばかさんにんすてぃーればつかえん しゃいにあぼっぶゅー(・・・・と、聞こえる。)
れっとみーゆぁーしーわんすもぁ らいかみぃーにいこーぉ
しんがにゅーそーん チッキチーターぁ。
♪♪♪


残念ながらAstrumは、この歌の歌詞をゼンゼン知らないのでした。。。(^_^;

「天使のコール」効果はその後も衰えを見せず、立て続けに3匹のチビヤマメをマイネットにもたらしてくれました。
 

そしてたどり着いたこのポイント。

イカにもヤマメが飛び出してくれそうな場所です。
蜘蛛の巣をチェックしながら、流芯に向けてフライを送り込みます。フライが着水して流れ出そうとした瞬間、ボシュッ!!というカンジで出てきました。
 
これも、先ほどのヤマメに肩を並べる
「Proportional Fairy」です。


葦のヤブがきつくなって、釣り上がるには苦しい場所まで来たので、ここらで止めよっかなーぁ。。。と思いながら車に戻ったものの、ここまで5匹。
チョッと数的に不満が残ります。
時間は、午後3時半過ぎ。

帰り道をたどりながら、竿を出したことがないポイントを点々とすることにしました。
そんな中で竿を出した小渓で投じた#16のパラダンに反応したのは、予想外のイワナでした。

<先日夕食をともにしたNさんとYさんとの会話>

Astrum:
「あの辺りの川は6月に稚魚放流するんで、今の時期はチビヤマメがやたら頻繁にアタックしてくるんですよねぇ。」
Yさん:
「そうそう。こーんなチッちゃいのが、やたら釣れるんですよぉ。」
Nさん:
「ヤマメの小さいのってけっこう釣れるけど、不思議なモンでイワナのちっちゃいのって釣れたこと無いような気がするなーぁ」
Astrum:
「そういわれれば、そうだよねぇ。。。」
Nさん:
「イワナって水面のエサ食うのはヤマメよりヘタクソみたいだから、そんなちっちゃいイワナは水面を流れてくる虫なんて食いきれないんだろうなぁ。」

で、その話を聞きつけたかのように釣れてきたのは。。。

な、な、な、ナンと、0.2尺もあります。図らずも、先日の会話が大きな間違いであったことを証明してしまいました。。。
この愛くるしいイワナ君に、思わず「申し訳ない!!」と謝罪。。。

フライが見えなくなるまで近辺の渓流をハシゴして、もう1匹ヤマメを追加したところで、
「朝から晩まで釣ら・釣り・釣る・釣れ・釣ろう」のフライフィッシング5段活用の一日を終えました。





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