「ハッ!!として、グー!」


夜中の2時過ぎまで遊びまわって、自宅に着いたのが3時。
さっきまで一緒に遊びまわっていた「モモ兄ちゃん」に、今寝たら起きられそうにないんで、今から渓流に出かけない?とメールを入れると、いいよ〜ォ。。との返事が・・・・。


 
山里では、梅の花がまだ八分咲きです。 さむいッ!!

んで、やってきました、1年ぶりのワタクシ的お気に入りの川。
朝5:30の気温は10℃くらいで、水温は7.5℃。

予想通り・・・・釣れん!!
モモ兄ちゃんとAstrumには1回ずつのアタックのみ・・・・。
ということで、午前11:00まで
省略。
ソロリ。。。「ボ」の足音。

場所を替えて再挑戦。水温9.5℃、ササ濁り。。。

期待に反して・・・・じぇーんじぇんあきまへん。モモ兄ちゃんも苦戦中。
・・・・・。
ということで、午後2:00まで
ワープ!!
トコトコトコ。。。「ボ」の接近音。


午後2:30
マトモなアタリはこれまでに、モモ兄ちゃんもAstumも2回ずつ。。。
半分以上、再度場所を替えて・・・・という空気の中、しつこくフライを流すAstrum。
♪♪よーくかんがえよー、ポイントはだいじだよーぉ。。。♪♪
「ボ」の歌声・・・・(・_・;)

瀬を流し終えて、プールのちょっと深くなったスジにフライを投じてピックアップした時、フライを流した
まさにその場所で、胴体をマトモにキラメかせて水面を流れてくるモノに対して盛んにライズする魚影を発見!

ホエールウォッチングのクジラみたいに胴体を見せてライズするサカナに、
ハッ!!として
「アニキ、見えた?」と言って、モモ兄ちゃんと顔を見合わせます。

「イワナだね。。。」
千載一遇のチャ〜ンス!!

一瞬、フライを替えようか・・・・との意識がよぎります。
しかし、よくライズを見ると、流れてくる緑の葉っぱにも反応してます。
これで決心がつきました。

そのままの黄色のボディに茶色のハックルのパラシュートで、再びキャスト!!
フライが流れて、フィーディングレーンを流れてくる中、スローモーションのように横合いからイワナが泳いできてフライをくわえました。
「来たーッ!!」というモモ兄ちゃんの叫び声と同時に、フックアップ!!

ロッドのしなりとサカナの抵抗を感じながら、無我夢中でリールを巻きます。

そして見事にネットイン!!

ズッシリとした重みが、ネットの中にサカナが居ることを実感させます。
かなりデカイ。

こんなにデカイとは思ってみませんでした。
尺近いんではナイカイ。。。
グッ!!ときますな〜ぁ。。。
期待を胸に、メジャーをあてると・・・・・。
クーッ!! 29cm。。。
・・・・・ワタシは28.5cmだと言ったのですが、アタマとシッポを摘まんでグィーンと伸ばせば0.5cmは伸びるはずだとモモ兄ちゃんが言うので、29cmってことで・・・・(・ω・)

それにしても、ナニを食ってるんでしょう? おなかがパンパンです。
とは言いつつ自己最高記録に並ぶ大きさ。重量としては過去最大のイワナに暫し呆然としてしまいました。

さらに場所をチョッピリ移動して、再び入渓。
先程の29cmでサカナの躍動感を手元に感じたAstrum。
パッ!!と目覚めました。
今度は、こんな流れのたるみからバシャッと・・・・。

出方からしてヤマメかと思いましたが、ランディングしてみると、これも予想以上に大きい25cmのイワナ。

久慈川の
たのきんトリオの「トシちゃん」でした・・・・・ふるい。。。(・_・;)

ここまでノーフィシュのモモ兄ちゃん。
最後にして最大のヤマメポイントで、「ボ」の回避を企てます。
しかしここまでAstrumが見ていた中では、1回もアタリなし。
「うむ〜ぅ。。。今日のモモ兄ちゃんには、サカナはこないか・・・・・。」
半分あきらめ加減で自分のフライをキャストし、流し終えたところでモモ兄ちゃんを見ると・・・・・。
ありッ???
なんかヌボーッと立って、ロッド立ててます。
・・・・・(^_^)ん?  どしたの? ヘビでも居た?

なんだかロッドから垂れ下がったラインが踊ってます。。
見るとラインの先に20cm強のサカナが・・・・ヤッタッ!! 釣れたの? おめでとーぉ!!

それにしても、どうも過去を振り返っても、ワタシが見ている時にモモ兄ちゃんのフライにアタックがあったことは無いような気がします。
も、も、もしかして・・・・・モモ兄ちゃんにとって、ワタシって要らん子σ(^_^;)????


ともあれ、なんとか2人して「ボ」を回避したキビシ〜イ釣行となってしまったのでした。

帰り道の高速道路。
さすがに昨夜から一睡もしてないと生アクビの連発!!
運転しながら、いつしか意識が遠のいていきます。

外はマイナス28℃の吹雪。
遠のく意識の中で花咲く緑の丘を手を振りながら駆けてくる『桃ちゃん』の幻覚が見えてきます。

「おいッ!! 寝ちゃダメだ!! 眠ったら凍死するぞッ!!」
「うん・・・・・。」
「シッカリしろッ! 寝ちゃダメだ。目を覚ませッ!! 『桃ちゃん』が待ってるぞッ!!」と再び肩を叩いてAstrumを励ますモモ兄ちゃん。

「アニキ…オレもうダメ。。。アニキが無事生還して『桃ちゃん』に会ったら、オレは最後まで『桃ちゃん』のことを想いながら眠るように安らかに旅立っていった・・・・と伝えてネ。」
「ナニをいってるんだッ! オマエも生きて帰って『桃ちゃん』に会いに行くんだ!!」

「いや、もう無理みたいだ。もう身体が何も感じないよ。
アニキには長い間世話になったね。。。(o_ _)oパタッ」

「シッカリしろッ! 眠っちゃイカン! 戻ってこ〜いッ!!
『桃ちゃん』のお店には、まだ
夕べ入れたボトルのツケが残ってるじゃないかッ!!
生きて帰って2万5千円のツケを笑顔で払うんだッ!『桃ちゃん』もそれを待っているハズだぞッ!!」

「ソレもアニキにまかせるワ。
あとを頼むネ。。。(^o^)/~~~~~
と力無く返事したAstrumの目に、ぼんやりと【P】マークの標識が・・・。

パーキングになんとか滑り込み、花咲く緑の丘を白いワンピース姿で駆けてくる『桃ちゃん』の幻覚がみえなくなったところで意識を取り戻したAstrum。
第1次久慈川アタック隊のモモ隊員とAstrum隊員は、奇跡的にベースキャンプに生還したのでした。



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