日光湯川・・・・地獄の彷徨

2004年2月14日
 溜まっていた仕事が一段落して、久しぶりに土日2日間ゆっくりできそうです。そこで、子供達を連れて、渓流の下見に行ってきました。

除雪された坂を、我が愛車「おさわり君」が登って行きます。
目指す先は、日光:戦場ヶ原です。 半年前、初めてブルック・トラウトを釣った川に、様子見ピクニックに訪れました。

車を駐車場に停めて見渡すと、辺り一面銀世界。

清々しい気分で、青空と斑模様の山々のコントラストを眺めます・・・・と思ったら、全然状況が違いました。
車を降りた途端に、三男がゲロ吐いてます。
妊娠してるワケでも酔っ払ってるワケでもないはずですので、いろは坂で車酔いしたのでしょう。


車の中で飲んだ「Qooグレープ味」とツマミの「ブリングルス:BBQ味」のシェイクが、真っ白い雪の中に鮮やかなコントラストの模様を作ってます。 思わず雪をかぶせて、証拠隠滅!!(・_・;)

それでも車からソリを出して遊歩道にできた雪の道に踏み出すと、もうテンションは最高潮です。次男と2人して雪の中を転げまわっています。


去年入渓した橋の上から湯川を覗くと、水が半年前の2/3くらいしかなさそうな感じです。 よーくみると、小さな波紋が時々できてます。でもサカナの姿は、まったく見えません。 まあ、こんな水温の低い時期にライズする物好きな魚は居ないでしょう。

   
 私が魚を釣ったポイントも雪庇に覆われてました。 しばらく眺めていても、水面は全く変化がありません。

しかし、なんと静かな心落ち着く風景なのでしょう。
時々、枝に積もった雪が落ちて「ガサツ!」と音がする以外は、時々の小鳥の鳴き声とカモの「グぅグぅ」という声しか聞こえません。時折すれ違うクロスカントリースキーやスノーシュートレッキングの人からのコンニチワ攻撃も無く、ミニスカートの女子高生も現れません。・・・当たり前か。σ(^_^;)?

そんな静寂を破って、三男が駈け寄ってきました。、「雪が入って、足が冷たいよーぉ」とベソかいてます。
長靴を脱がすと、足がグッショリ濡れてます。「もう、歩けないよーぉ。 おとうさん、おんぶしてーぇ。。。」と駄々をこねはじめました。
そんな体力があるわけも無く、仕方なくソリに乗せて引っぱり始めると、途端に機嫌が良くなって「うわーぁ!」とか「わおーぉ!」と奇声を上げ始めました。ゲンキンなヤツ。。。

それから延々2時間、距離にして4kmの道のりを、43歳のオヤジのトナカイさんは、ソリを引っぱって歩きつづけるハメに陥ったのでした。

筋肉痛を癒すべく、帰りに湯元温泉に立ち寄ったのは、言うまでもありません。

魚影もライズも見当たらなかった日光:湯川の冬の風景。
魚たちは、どこか深場に固まって、ジッと水ぬるむ春を待っているのでしょう。
半年後に来た時は、大きく成長して私のフライにチャポッとライズしてもらいたいものです。