目覚まし時計のアラームが鳴って布団の中での30分間の葛藤の末 なんとか起き出して栃木の山渓を目指しました。 山々には、まだ雪が残ってます。 駐車地点の気温は、朝7時時点で4℃ 平日の早朝でワタシが一番乗りだろうし、この気温ではサカナも活性悪いだろうから ゆっくり支度していくべ。。。 崖の降り口には、真新しいロープが張ってあります。 おそらく今シーズンの解禁前に、どなたかが設置してくださったのでしょう。 帰りは、この先のガケを、ロープを頼りに登らなければ帰ってこれません。 日陰になる所には、まだ雪が残ります。 急な崖を70mほど下って岸辺に立ち、岩に座ってロッドをつないでいたらチリ〜ンという音が…。 「へッ? 熊鈴の音? まさかね。。。空耳でしょう。」 数分後、目の端っこで何かが動きました。 「ドキーン!! クマ?」 そして次の瞬間には、再びチリ〜ン なんと、3人の餌釣りの方が下流から釣り上がって来たところに出くわしたのです。 挨拶を交わしお話を訊くと、サカナの食いが浅くて苦戦しているとのこと。 魚篭の中には、22cm程度と思しき2匹のヤマメが・・・。 この3人衆に先行していただいて、ワタシはさらにゆっくり時間を空けて釣り上がるしかありません。 キビシイ釣りになりそうです。 驚きとショックのあまり、ラインをガイドに通す前にフライを結んでたりして・・・・・。 動揺を隠せないAstrum _| ̄|○ そこから釣り上がりはじめたものの、3人の後を追っての釣り上がりでは、やはりマッタク反応がない。 2時間の間、サカナの泳ぐ姿も見なけりゃライズも無い。当然チャポッとも言わない。。 2時間半後、上流に上がって行った餌釣りの3人が戻ってきました。 もう納竿だそうです。「反応は良くなってきたよぉ」との話。 その直後、小さな流れのカタから「チャポッ!」と初めての反応が!! 小ヤマメかと思ったら、案外の手ごたえ。 バレないように念じながらネットに収めたのは、23cmのヤマメ。 細い魚体からイワナかと思ったら、ヤマメですわ。。。 黄金色した美しいヤマメが、今シーズンの山渓でのファーストフィッシュとなりました。 ボの不安が消し飛んで、期待に心躍る1匹です。 そこから俄かに反応が良くなり、十数回のアタックに7回のネットイン!! 最大サイズは24cmと、大きさに少々不満が残りますが、万々歳です。 前回来た時に3回バラシを喰らったポイントでも、2匹のヤマメを釣り上げてリベンジ(^_^)V 午後2時過ぎには終了ポイントの滝まで到着し、しばし休憩。 トウの立ったふきのとうを見ながら、朝降りてきたガケの場所を目指して戻りはじめました。 ところが・・・・。 朝降りてきたガケの登り口がわかりません。 大石の転がる河原を歩きながら川の様子を観察して、ココは通ったよね・・・・と下流に歩きますが とうとう見たことが無いような川の様子の場所まで来てしまいました。 オレ、遭難??? アタマの中で、装備の確認をします。 ライターあるから火は付けられる。ピクニックシートがあるから雨も夜露も避けられる。 シートを結ぶザイルもある。川の水をコーヒー缶で沸かせば水も確保可能。 サカナも釣れる。山菜もいくらか調達可能。。。 クマにさえ襲われなければ、3日くらいは生き延びられるなぁ(笑) そんなコトを考えていたところでハタと思いつきます。 そうだ!! 電波があるからグーグルマップを表示してGPSを拾えばいいんだ!! さっそくスマホを取り出し、グーグルマップにアクセスすると、現在地が一瞬だけ表示されました。 その途端・・・・無常にもピーッという音がして「電池がありません。充電してください」・・・と 表示が出てシャットダウン( ̄□ ̄;) でも一瞬だけ見れたマップの現在地は、クルマを置いた場所からかなり下流だったように見えました。 意を決して、再び上流に向かって歩き出します。 30分後。。。 ヘロヘロになりながら、降りてきた場所にたどり着きました。 そしてそこから、高低差100mの恐怖のガケ登り。 クルマに戻ってきた時は、足はガクガク、膝はブルブル、太腿が痙攣してプルプル。 息は絶え絶え、汗はびっしょり。。。。ガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル 滝の前では、今日はイワナが釣れなかったので、この後イワナの小渓に行こうか・・・・と 考えていましたが、とてもそんな気力も体力も失せてしまいました。(*: - :*)もうダメ!!…泣 皆さん、山渓に入るときは、スマホの山歩きソフトにちゃんと入力しておくのは勿論のこと 予備バッテリーも必ず持参しましょう(笑) こりゃ温泉に浸かって足腰をマッサージして帰らないと 明日以降は筋肉痛でたいへんなコトになりそうですわ。。。
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