「フライフィッシング人民共和国のビザは・・・・。」


 朝から、町内会の一斉清掃で勤労奉仕した後、風邪による鼻水と涙目を押して、出かけることにしました。家族の者は皆、「そんな無理して出勤しなくても、1日休んでいればいいのに・・・・。」とか、「ツラくなったら、すぐかえって来てネ。」と、優しい言葉をかけてくれます。

という状況があるわけもなく、「まぁーた、性懲りもなくでかけんのーぉ?」「帰ってきて熱が出ても自業自得よッ。私はしらないからね。」という罵声を浴びせられながら、家を出ました。

なんで、風邪ひいているのに、町内会の清掃は出てくれと言われ、出勤するのには罵声を浴びせられるのでしょう???

出勤場所は、お察しの通り、北茨城の大北川です。(・_・;) 今日こそは、フライフィッシング人民共和国の「よろこび組」に仲間入りするべく、鼻水をヘッドセメントとして巻いたパラシュートフライを引っさげて、気合の釣行です。

さすがに日曜日だけあって、各ポイントには人が入っています。それに、水量は先日来た時よりかなり少なくなっています。先日実績のあった最終放流地点より上流に車を止めて入渓しました。

最初の2時間のうちは、けっこうアタックがあって「よっしゃッ!」「くそーぉ」「ありゃーぁ」「うわーぁ」と、希望と落胆の声を発しながら釣り上がったものの、結局は蝉丸。どうも心なしか反応は悪いようです。きっと先行者がいるのでしょう。と、いつもながらの自分に優しく他人に厳しい理屈で、自分勝手に決め付けます。

休憩後、30分ほど釣り上がった所で、本日の1匹目をやっとGET。
15cmくらいのヤマメでした。


本日最大の収穫・・・・

その後、反応が遠のき、下流の方に場所を変えます。
岸から見ていると、虫がパタパタと飛んでいます。ランディングネットで捕まえてみると、透明の羽の蝉と蛾を足して2で割ったような虫です。「オレ、こいつの名前知っているもんねーぇ。エルクヘアーカディスという名前なんだぜッ!!」とつぶやきます。(・_・;)
もう1匹つかまえました。黄色の縞々の胴の長い虫です。胸部は赤茶色をしています。フックサイズで、#12くらいでしょうか。「これがきっと、CDCダンっていう虫なんだワ。。。」と、ひとりで納得しています。(-_-;)?
ようするに、Astrumは、マッチ・ザ・ハッチなどというフライフィッシング用語とは無縁の釣りバカなのでした。

そうこうしているうちに、「ここは、絶対魚がいるッ。。」と直感するポイントに来ました。新しいフライを結んで、一発でキャストを決めようと思ってフォルスキャストを始めます。メインポイントの流れのヨレの手前に、もう1箇所魚が居そうな流れがあります。美味しい物は最後に食べる性格の私は、手前の流れにから順番に攻めていこうと考えました。しかし、こういうときに限って必ず後ろの枝に引っ掛け、キャストしたら水中の隠れ枝に引っ掛けます。で、ラインを切ってバタバタやってしまい、魚に警戒感を抱かせ、メインポイントの攻略は失敗。。。

「ダメだ、こりゃーぁ。」

相変わらず絶対的に本番に弱い私です。
いつも、ココ!!という場所では、キャストする前に挫折してしまいます。

夕暮れも近づき、釣り上がっても忘れた頃にしか反応が無く、鼻水がツツツーッと垂れてきたので、あきらめて家に帰る事にしました。

結局、釣果は1匹。
フライフィッシング人民共和国のビザは発給されず、「よろこび組」のオーディションには落っこちてしまいました。また、ストレスを溜める結果となりました。

その日の夜、反動で新しい竿をネットで購入することで「よろこび組」の気分を味わおうと考えるFFビギナーが、1名出現したのでした。。。σ(^_^;)?


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