<憧れの山岳渓流へ>

一度は行ってみたいと思っていた栃木の山岳渓流に行ってきました。
天気予報は生憎の雨模様。
しかし気分はウキウキです。
ティンバーレイク君の歌に合わせて、ハンドルを握るAstrumもDancin’モード


アクセス路の林道はかなり荒れていて、オフロード四駆や4WD軽トラくらいじゃないと
行き着くのは厳しい路面です。
車高の低い一般車だとボディー下回りに被害が出るのは確実。
スタック・脱輪・転落の恐れさえあり得ます。

車止め駐車スペースに着いたのが4時半。
5時前には標高870m尾根地点に向けて歩き始めました。

時間的に、この鹿さんモニュメント風の倒木が中間点。

スマホの地図ソフトのGPS情報を頼りに、約50分ほどで尾根地点に到着。
踏み跡を辿って急な坂を川に降りていくと、容易に川岸に出られました。
クルマ止めからここまで約70分

釣り上がり開始です。
水量が多いのか少ないのか私にはよく分かりませんが、水がホントにきれい!!
開始早々25cmほどのイワナが来てくれて、これで今日の目的の半分は達成した気分です。

巨岩を配した清冽な流れの落ち込みやプールを丁寧に流して、延々10時間、ゆっくり釣り上がります。



今回目指した取水堰堤までの中間点の左岸から流れ込む沢の所までは
水量もソコソコあってフライフィッシングらしい釣りをしておりましたが
そこから先は水量が半分になってポイントが少なくなってしまいました。


誰だ!!こんな所にンコしてるヤツは!!
太さからして、クマさんじゃなくサルさんかな?

それにしても魚影はたくさん見受けられます。
こんなにたくさんの魚影を確認したのは、渓流釣りを始めて今までで、ほとんど初めてです。
ところが、フィーディングしているサカナの真上を流してもなかなか反応してくれず
逆に岩の下に逃げていってしまいます。
フライを見に来てUターンや、食ったと思ったらスッポ抜け
近くまで寄せてきてのバラしが多発。
水量が少ないだけ、サカナも神経質になっているのでしょう。

中には40cm弱くらいの潜水艦みたいなイワナもボワーンとフライを見に来て(釣れなかったですが…)
悔しいながらもこの川のポテンシャルを実感し、感激してしまいました。


取水堰堤に着いたのが2時半。
そこから先はいきなり水量が3倍くらいになって、再び釣り上がり午後4時に終了。


ゲゲッ!! 川の岸にミイラ!! この川のロビンソンさんのようです。
なんでも、この川にはブリーフ1枚で川をかっ歩する
ネアンデルタール人みたいな原人さんが出没するらしいです。

事前情報では、クルマまで戻る林道の途中が大雨で幅30mほどに渡り崩落して
横切るのは相当危険なので、川通しで入渓点まで戻るのが安全と聞いておりました。
しかし・・・体力的に川通しで入渓点まで戻るのはムリと思い、とにかく行ってみよう
ということで林道経由での帰路を選択。



いきなり林道の出だしで道を間違えて沢に突き当たり、道無き急坂をヘロヘロになりながら登り
遭難の不安と戦いながらなんとか林道に出たと思ったら、そこからさらに急な上り坂!!

やっと平坦な道になったと思ったら林道の崩落箇所がたくさんあり
事前情報の「非常に危険な崩落場所」がコレかな?コレかな?と思いながら歩き続け
あと15分も歩けばクルマに着くよね…という最後の最後で遭遇しました。

コレはヤバイ!!



ロープが張ってあって渡るのはダイジョウブとはいうものの
雨で地面がゆるく真ん中の倒木の根付き具合とかが不安なため
万が一のために持参のザイルをもう一本カラダにくくりつけて
おっかなびっくりで一人ずつ渡りきりました。

クルマに着いたのは、暗くなりかけた6時40分頃。
延々2時間40分さまよい歩いたことになりますね。
地図上のコース取りの距離で約12km、高低差が約180mのアップダウンを考えると
本日の歩行距離は15kmを越えるのではないかと思われ
体感的に生涯で最も歩いた距離だったような気がします。

帰りは塩原の温泉に入って両足を入念にマッサージしたものの
帰りの高速道路で右足が攣ってアクセルが踏めなくなり
トンネルの中の待避所でストレッチしてしまいましたヨ。

でも心配された雨は午前中でおさまり、美しい渓相と水中を泳ぐ数多くのイワナに魅せられ
お天気の良い日に再び訪れてみたいと思いました。

次の機会には、ぜひ取水堰堤の上流をもう少し釣り上がってみたいものです。


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