いつも来ている川に、今日も出かけました。 息も白くなる晩秋の朝というのに、車のCDからは、なぜか「恋する夏の日」が流れてきます。 「あなたーぁを待つの テニッスコート こだちの中 のこる白い あっさもやーぁ。。。」・・・・・なんで今頃、天地真理が出てくるのか、いったいどんな趣味をしているのでしょう。。。σ(^_^;)? このところ、釣りができる時間が2時間程度の状態が続いていますが、コンスタントに2匹〜3匹は確実に釣れてきます。 最近は、どちらかというと、ベージュ系の色合いのニンフ用ダビング材を使ったフライを沈めて、ナチュラルに流すと、けっこう簡単にロッドが曲がる状態です。先週の土曜日は、約1時間ほどの間に5匹の鯉が掛かりました。 そこで今回は、スポンジの浮力材にラバーレッグの混じったダグおじさんのニンフダブを巻いた#14のドライフライを3本ほど用意してきました。 最近の鯉は、1cmくらいの茶色っぽい流下物を水面に出て捕食しているケースが多く見られ、いわゆるパンフライにはあまり反応が良くない感じです。 なにより、エンゲル係数の高い我が家の家計では、1枚の食パンと言えど貴重な食材であり、日頃ひもじい思いをさせている我が子にパンを食べさせずに、鯉のエサにするワケにはいきません。 ということで、朝7:00に川辺に立ちました。 ちょっと歩いただけで、朝露でウォーキングシューズがびっしょりです。それに早朝は、まだ鯉達の活性も高くなさそうです。それでも、水面に顔を出している鯉が3匹ほど見えます。 鯉のジャンプの波紋がポツポツと。。。。 今までの経験上、鯉にフライをくわえさせる時のコツは、こんな感じで受け止めています。 @ フライのプレゼンテーションは、鯉の5〜7m以上前から流れてくるイメージで流す。 すぐ近くに落ちたフライは、あのギロ目でシッカリ見てチェックしているような感じです。 A 鯉の泳いでいる前30cm〜50cmくらいの鼻先にフライが流れてくるように流す。 フィーディングレーンを外れたエサには、かなりやる気のある魚しか追いかけてこないのと、追いかけてきてもすぐ諦めてし まうことが多いみたいです。 B フライ先行のナチュラルな流し方じゃないと、ティペットを見破られる。(…のではないか?と思われる。) C 適度な流れのある所でライズしている鯉の方が警戒感が薄くて釣りやすいし、流れの緩い所にいる鯉はフックを見破る (と思う。)ケースが多いみたい。 D 下を向いている鯉にはニンフを転がす。 水面の鯉には、ドライ。 中層を泳いでいる鯉にはニンフを漂わす。という風に、 フライの使い分けがハッキリしている。 と、まぁ、こんな感じです。 そんなことを考えながら、さっそくキャスト。 対岸寄りでライズ?している3匹の鯉の10mほど上流にフライを落とします。流芯をまたいだキャストなので、どうしてもラインが引っ張られて、フライにドラグがかかります。 1匹の鯉がフライを見つけて、後を追いかけてきました。 オーッ! やる気あるじゃん。。。 ところが、何度か流してみたものの、食ってきません。ドラグがかかって、上手く流れないのが原因です。 そこで100mほど離れた橋を渡って、対岸に立ちました。 さっそくキャスト!! と思ったら、朝日をモロに背にうける形になってしまい、私の影が水面に丸写しです。たった今まで目の前でライズしていた鯉達は、よそ見するフリをしながら向こう岸の方に泳いで行ってしまいました。 「ちきしょーお!! せっかくはるばる渡ってきたのにーぃ!!」 で、再び橋を渡って元の場所に戻ります。鯉を逃すまいと半分駆け足で戻ってきたので、ゼエゼエと息を切らしてます。で戻ってみたら、なんと、鯉達はいつの間にやら再び向こう岸に移動しているではありませんかーぁ。。。 ガ〜〜ン。。。。 ハッキリ言ってムカツキました。 チキショーォ!! ゼッタイ釣ってやるーぅ!! ゼエゼエ。。。 ドラグの影響を少なくする為にティペットを倍の長さにして流れる途中で1回メンディングさせると、何となく良い具合にフライが流れていきます。 1匹の鯉の1mほど手前に来たところで、鯉がフライを見つけたようです。 ゆっくり近づいてきて、フライをスーッと吸いこみました。 わたし的には、この食うか止めるかの瞬間が、鯉釣りの醍醐味です。 フライを吸いこんだのを見届けてロッドをあおると、フィッシュ!! 40cmくらいの小さ目の鯉でしたが、小さい方が元気に暴れます。 ゆっくりゆっくり寄せてきて、無事ランディング。 その後も歩きながら、ライズしている鯉をポツポツ釣り上げて、4時間で6匹の釣果です。 フローター付ニンフ#14は、目論見通りの性能を発揮してくれたようです。 巻いていたTMC2488のフックも、スッポ抜けや変形もなく使えて、耐久性のある良い感じの鯉フライとなりました。 このオフシーズンは、しばらく川の鯉を追いかけて過ごすことにします。 できれば、もう2〜3ヵ所ほどの鯉釣りスポットを見つけられれば、戦略を練る楽しみが増えそうですけどねぇ。
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