<神に賜りし休日


久々にお休みが取れた日曜日・・・・朝から、すこぶる良いお天気です。
家庭を大切にするAstrumは、早朝から空き缶やビンなどの資源ごみを捨てに行き、そして山積みになったお洗濯物を洗濯機の中に放り込み、脱水が終了したら大きなカゴに放り込んで、物干しに掛けて干してたりします。
「いい天気だな〜ぁ。。。釣りにいきてーなーぁ。」と、ボヤきつつ。。。。

一通り洗濯物を干し終わって、コーラ片手にタバコを吸っていると、いきなりケータイ着信メロディーが歌いだします。

♪♪
みりょーなんかすま〜ぁ あーりょ〜なんちゅーおが〜ぁ
くッさらん あにらご ちぇばねげ まれじょ〜ぉ
♪♪
(韓国ドラマ「犬とオオカミの時間」の主題歌「ミリョナン カスマ」という曲です。)

すかざずケータイを手に取り、通話ボタンを押します。
「よぼせよ〜ぉ。。。」
(訳:もしもし。。。)
「あんにょ〜ん。。今日は、お休みデスカ?」
電話の主は・・・そうです。
Astrumのお気に入りの韓流ガールのモモちゃんからです。(p^-^)p
「そうだよ〜ぉ。。。」
「あ〜ぁ、スゴクひまデス。 オパ!! ヒマなら、アタシとデトゥしないデスカ?」
(注:韓国の女性は、年上の男性を呼ぶときに「オパ」または「オッパ」という呼び方をします。ついでにデトゥは、おでいとのハングル発音ですな。)
「オッケー♪ じゃ、ドライブでも行こっか。。。」

・・・・・・というわけで、モモちゃんをナビシートに乗せたAstrum。
ナビゲーションシートに若い女性が座るのは、いったい何年ぶりのことでしょう!!
心なしか我が愛車「おサワリ君」のエンジンも、弾むようなクイックレスポンス(゜ロ゜;

ンで・・・・ドライブといいつつ、なぜか郊外の管理釣り場の駐車場に車を停めました。
「ココ、ナニ?」と、モモちゃん。
「オレのディズニーランド。。。」
「ナニするトコ?」
「へへへへ〜ぇ。フィッシング!!」

若干のトラブルというか、モメ事というか、すったもんだ・・・・があったものの、モモちゃんを「管理釣り場」なるフィールドに立たせることに成功しました。

入場料を払い、手際よくタックルをセットして、フライケースの中からフライを取り出してティペットに結びます。
それを、興味深そうにみてたカノジョ。
「エサはナニ? ミミズ?」
「ううん。コレがエサみたいなモンだよ。」
「コレで釣るデスカ?」
「そうそう。ココのサカナは、コレをエサだと思って食いつくんだわ。」
「えーッ、こんなのを食べるの? ココのサカナ、バカなの?」
「ここにいるサカナは、虫とか小さな魚をエサとして食べるんだよ。だから、この毛の生えたようなハリを、ムシと間違えて食べに来るんだよ。」
「えーッ、サカナをだますデスカ〜ぁ?」
「いや、そうじゃなくって・・・・・(*`θ´*)」

・・・・・・・。あ〜ぁ、つかれる。。。。(;´_`;)

なにはともあれ、とりあえずキャストして、フライを流して見せます。
すると、すかさずフィッシュ オン!!
30cmくらいのニジマスがきました。
「うわぁ〜、大きい!! これ、食べられるデスカ?」
「あぁ、その気なら持ってかえって食べられるよ。でも、今日はアイスボックスとか、持ってきてないからダメだね。」
「ふぅ〜ん。。。」モモちゃん、感心しきりです。

そこで、簡単にロッドの振り方とキャストの方法を教えてやって、釣らせてみます。
すると、いきなりヒット!!
手伝ってあげたいのをグッとこらえて、横で「竿を立てて!!」「リールをゆっくり回して!!」などと
アドバイスをおくります。

カノジョは、予想以上のサカナの引きに、うわぁ!! おわッ!!と声をあげてリールを巻いてます。サカナは35cmほどのニジマスのようです。
その時、いきなりサカナがモーレツな勢いで走りだしました。
モモちゃんの持つロッドが瞬時にのされて、リールが逆回転を始めます。それを、必死でくい止めようとするモモちゃん。
「うわ〜ぁ!! なんなの〜ぉ???」
瞬間的に、このままではラインブレイク!!と判断したAstrumは、叫びました。
「リールから、手を離してッ!!」

次の瞬間!!
モモちゃんは何を思ったのか、ロッドを地面にポイッと放り投げてしまいました。(゜ロ゜;

一瞬何が起こったのか判断がつかなかったAstrum。
その間、サカナに引っ張られたラインは、ロッドごとズルズルと池の中に引き込まれていきます。
飛びついて、ロッドの沈没を防いだAstrum。
同時にラインが切れて、サカナがバレてしまったのは、いうまでもありません。


その後は、Astrumがフッキングさせて、モモちゃんがリールを巻いてランディングというパターンで
数匹のサカナを釣り上げます。

そうこうしているうちに、パタッと反応がなくなりました。
何度かフライを流してみても、見に来るもののアタックしてきません。
モモちゃん「なんで、食べないのよッ!!」と、逆ギレしてたりします。(^_^;)

チョッとトイレに行きたくなったAstrum。
「チョッと、トイレにいってくるからさ〜ぁ。。」と断って、トイレに向かいました。
手を洗って、トイレから出てくると同時に、ナンだか大きな声がします。
「オッパ〜ぁ!! オッパ〜ぁ!! オットケ、オットケ〜ぇ!!」
(注:オットケ〜とは、「どうする〜ぅ?」ってな意味です。)

やたらデカイ声で、Astrumのことを呼ぶモモちゃん。
ちょっと、ちょっとぉ。。恥ずかしいから、その「オッパ〜ぁ!!」の連呼は、かんべんしてよ〜ぉ。。。(-_-;)
近くでルアー巻いてるオニーサンとベテランフライマンふうのオジサンが、ヘンな目でジロジロこちらを見てたりします。
・・・・ハズカシ。。。。(^_^;)

おっとりガタナで近づいてみると、サカナがかかって、けっこう近くまで寄せてきてます。

「そうそう。ゆっくり巻いて、竿を立ててね。。」
そうアドバイスをしながら、ラインの先をつまんで、暴れるサカナを落ち着かせて、ニジマスの魚体を彼女に見せてやるAstrum。

「カラダの横に虹色の模様があるだろう。だからレインボウトラウト(ニジマス)っていうんだよ。」
「ニジマス??? コレも食べられる? おいしい?」
なんだよ〜ぉ!! けっきょくソッチかよ〜ぉ!!(;`O´)o

というワケで、禁漁間近の休日の昼間。
ほんの数時間ではあるものの、カワイイ女の子と管理釣り場デートしてしまったAstrum。
「オパ、今日は楽しかったよ。また行きましょうネ。」と言われ、ホッとしました。
それにしても、なんとも幸せな一日でありましたナ。
日頃から家族を大切にして、家事全般に精を出しているAstrumに、神が与えたもうたご褒美だったのでありましょう。。。σ(^_^;)?



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